「ねぎっこ米」の誕生か!? 新潟発3人組アイドルグループのNegicco(ねぎっこ)が27日、新潟市の新潟県民会館で行われた、日中韓3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市2015新潟市」のオープニング式典に出席し、米作りに強い意欲を見せた。

 ねぎっこは、同市出身の歌手小林幸子(61)と「文化親善大使」を務めている。小林は04年に発生した中越地震の復興のシンボルとして長岡市に「小林幸子田」と名付けた水田を持っており、毎年秋に“幸子米”の稲刈りを行うのが恒例だ。

 これを受けて、リーダーのNao☆は「新潟のお米や食文化は世界に誇れるので、ねぎっこも『ねぎっこ米』を作れるぐらい頑張りたいです」。さらに、ねぎ栽培にも興味を示し、「『ねぎっこ』というブランドねぎを作れるぐらい大きく成長したいです」と気合を入れた。

 式典では、中国語、韓国語であいさつした後、日本海側の夏を表現した「サンシャイン日本海」を熱唱。Nao☆は「もっと中国と韓国の勉強をして、音楽活動を通じて文化交流をしたい。新潟の食文化やアニメ、景色などの魅力も伝えていきたいです」。会場の新潟県民会館大ホール(約1700席)はねぎっこの「憧れの場」でもあり、今年5月5日に、全国ツアーのファイナルライブを開催する。Meguは「大きいホールで緊張しましたが、歌いやすかったです。(5月のライブは)今から胸がドキドキしています」と苦笑いした。

 「東アジア文化都市2015新潟市」は今月から今年12月まで新潟市、中国・青島市、韓国・清州市で行われる。東アジアの相互理解を深めることを目的に開催される文化交流事業で、今年で2回目となる。

 最近、新潟市(新潟県)は同事業のほかに、来月14日には北陸新幹線の開業、10月にはNGT48が誕生するなど全国的に注目されている。Kaedeは「新潟が盛り上がっているのは実感しています。ねぎっこもこの与えられたチャンスを大切にしたいです」と言葉に力を込めた。

 ねぎっこは、03年7月に新潟の名産「やわ肌ねぎ」をPRするために結成。当初は4人組の期間限定ユニットだったが、活動を継続した。10年12月には全国のご当地アイドルグループを決める「U.M.U AWARD」の初代チャンピオンに輝いた。人気低迷やメンバーの脱退などで解散危機もあったが、CD販売大手タワーレコードのレーベルに移籍した11年以降、人気が上昇。新曲「光のシュプール」は、オリコン週間ランキングで過去最高の5位を記録した。現在は新潟県民のみならず、全国にファンが拡大している。