作詞家・作家なかにし礼氏(76)が、6日、パーソナリティーを務める文化放送「なかにし礼『明日への風』」(金曜午後7時30分)で、2月25日にがん摘出の手術を受け、闘病のため、しばらく番組を休養することを報告した。

 なかにし氏は12年に食道がんであることが判明し、その後、放射線治療などで「がんが消えた」と公表していた。取材によると、今回のがんは食道横のリンパ節に再発していたという。

 番組は、2月20日に収録した内容を放送後、3月4日に録音したなかにし氏のボイスメッセージを紹介する形で報告された。

 「ボイスメッセージなどと言うと、驚きになるお方もいらっしゃるでしょうが、実は以前から恐れていたがんが再発しまして。詳しいことはともかくとして今回手術をいたしました。その手術の結果、またどうなるかは分かりませんが、しばらく闘病生活を余儀なくされております。故に、番組にご迷惑をおかけすることになり関係者の方々、そして何よりも視聴者のみなさんにご心配とご迷惑をおかけすることを心より申し訳なく思っております。ただし、手術はしましたけれど生きて帰ってまいりましたので少々休養させていただきながら番組に1日も早く復帰していきたいとそう思っております。突然のご報告になりますが、がんが再発して闘病生活が始まるということを人様にお知らせする初めてのメッセージですので、何とぞご理解とそして驚きの方もいらっしゃるでしょうが、どうぞ私の健闘を見守ってください。みなさまと、またちゃんとした形でお仕事がご一緒できることを楽しみにしております」

 同局によると、復帰まで他の出演者で番組は続けるという。

 なかにし氏は12年2月に食道がんが判明し、3月にコメンテーターを務めるテレビ朝日系「ワイド! スクランブル」で発表。千葉県内の病院で放射線治療の一種・陽子線治療を4カ月で30回受けたところ、がんが消え、同年10月に仕事に復帰していた。