俳優鶴見辰吾が50歳にしてフルマラソンに初挑戦する。住まいのある横浜市内で15日に開催される「横浜マラソン2015」でフルマラソン(42・195キロ)が初めて実施されることになり、出場を決意した。

 「同世代のオジサンたちに、まだまだやれるぞとメッセージを送りたい」と意気込む。マラソンの練習を始めて5カ月。1カ月約200キロのペースで練習を積み上げ、総走行距離は1000キロに達した。まったくの素人からの挑戦にもかかわらず、自転車サークルの友人で、04年のアテネ五輪MTBクロスカントリー日本代表だった竹谷賢二(45)に「鶴見ブランド(自転車愛好家)にかけても、3時間30分で走れ」とハッパをかけられ、本気になっている。

 04年から自転車のロードバイクを始めた。自宅から仕事場まで自転車に乗っていくこともしばしばある。足腰に自信があり、持久力もあるとはいえ、「最初は6キロジョギングしただけで体がボロボロ」と明かす。それでも「体力に自信がなくなり始める40歳から自転車に目覚めて進化した。50歳からでもマラソンもできるはず」と自らを奮い立たせている。

 79年TBS系「3年B組金八先生」やその後も大映ドラマの二枚目役で人気を得た。「昔は女性に人気だったのに、今は自転車好きなオジサンたちばかりに声を掛けられます。オジサンの希望の星になりたいな」。

 体脂肪率10%のやせマッチョ。日焼けした顔と白髪交じりの髪とひげ。精悍(せいかん)な顔つきが充実ぶりを感じさせた。【瀬津真也】

 ◆鶴見辰吾(つるみ・しんご)1964年(昭39)12月29日、東京都生まれ。77年ドラマ「竹の子すくすく」でデビュー。その後も「スクール☆ウォーズ」「乳姉妹」「ポニーテールはふり向かない」などの話題ドラマに出演。映画は80年「翔んだカップル」で初主演。ドラマはNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、映画は「鮫肌男」「バンクーバーの朝日」など。05年に自転車サークル「LEGON」発足。今年4月5日から日本一周自転車リレーを始め、東日本大震災募金活動も行う予定。176センチ。血液型A。