女優田辺桃子(27)が、27年秋公開の映画「きみの音が見えたとき」(今井和久監督)で主演を務めることが3日、明らかになった。
1967年(昭42)、福井県鯖江市の視覚障害と知的障害のある人が暮らす施設で生まれた音楽バンド「ミックバラーズ」を描く作品。田辺は1度は音楽に挫折したが、障害のある人たちと出会い音楽を指導するようになる主人公、七沢奈那役に決まり、「奈那の不器用なところが普段の自分とちょっと似ていると思う部分があった。どうにか変わりたいけどなかなか1歩を踏み出せなかったり、偏った考え方で自分の世界が狭くなる瞬間はあると思う。でも、それがぱっと外れる瞬間がすごくすてきだと思って。そういう描写がこの作品にはちりばめられていて、奈那を応援したいという気持ちになりましたし、奈那と一緒に自分自身もまだ知らない自分に出会ってみたいという気持ちになった」と出演を決めた。
今秋、福井県でのオールロケでクランクイン予定で、「福井は初めて行く。今からすごく楽しみ」と明かし、「海鮮とか自然とか、風が吹き抜けているイメージがある。その中で奈那がどんな景色を見て生きているんだろうと、すごくわくわくしています」と話した。
さらに「普段からあまり年齢差を意識しないタイプで、どの年代の方と一緒に過ごしても新しく気付かされることはたくさんある。年齢ってただの数字だと思う瞬間がある。この作品には年齢や立場を超えて新しい人との出会いや新しい考え方との出会いみたいなものがたくさん詰まっていると思っています」と作品から感じたことを語り、「この作品は年齢とか職業とか住んでいる場所とか、そういうものを取っ払って、どなたでも共通して受け取ってもらえるメッセージがたくさん込められていると思います。音楽の縁や人とのつながりを大切に描く作品になると思うので、ぜひ楽しみにしていてください」とアピールした。
奈那の父親役を、仲村トオル(60)が演じることも発表。「僕自身、パラリンピックのアスリートの方たちを見て、力づけられたり勇気をもらったり、『弱音を吐いている場合じゃないな、頑張ろう』と思うことがよくある。この映画も、見てくださった方がそんな風に何かを感じてもらえる作品になったらと思っています。もちろん映画として楽しんでいただいて、できれば感動していただけるような作品にしたい」と意気込んだ。



