上方落語家で人間国宝の桂米朝(本名・中川清)さんの通夜が24日、大阪府吹田市の公益社千里会館で営まれ、タレントの西川きよし(68)ら各界の関係者やファン約1200人が参列した。

 きよしは「我々の世代の芸能界のお父さん。ベテラン、若手に関係なくなんでも公正、公平でした」と振り返った。

 米朝さんの本名は清だったため、距離感が近くなり、司会の進行などを教えてもらったという。「司会するときは『つぎの方どうぞ』『どうもありがとうございました』。とにかくメリハリをつけることやな」と極意を伝授された。

 米朝師匠の教えはいまも守っている。「どうぞお父さん、天国でもみなさんと楽しくすごしてください」としのんだ。

 落語家桂小枝(59)は「米朝師匠がいてなかったら上方のほとんどの落語家はいてなかった。それほど大きな存在でした。お亡くなりになられたという実感がない」と言葉を絞り出した。