宝塚歌劇団の花組「ミュージカル カリスタの海に抱かれて」新人公演が31日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、新人最終の7年目に入った水美舞斗(みなみ・まいと)が初主演した。

 水美は同組の柚香光(ゆずか・れい)、星組の礼真琴(れい・まこと)らバウ主演経験者もいる黄金世代の95期。娘役では月組トップ娘役の愛希(まなき)れいか、宙組トップの実咲凜音(みさき・りおん)、星組次期トップに決まっている妃海風(ひなみ・ふう)らもいる。

 遅ればせながらの初主演。仲間と力をあわせ、故郷の島カリスタを独立に導く仏軍将校役にふんした。本番直前の舞台げいこでは「ライトがまぶしくて…」と、初センターに困惑。本公演に主演するトップ明日海りおから「あのライトをカリスタの太陽だと思ってやってみなさいと言われ、太陽に負けないようにと頑張りました」。セリフ、歌詞間違いはあったものの、堂々とした立ち姿で、無事に大役を終えた。

 彫刻のような彫り深い美しい顔立ちに、筋肉質なボディー。「花組の筋肉番長」と呼ばれ、頼もしい雰囲気も漂わせる。ヒロインは2年後輩の城妃美伶(しろき・みれい)が務め、城妃は「水美さんが引っ張ってくれたので、いつもより緊張しなかった」と話していた。