SMAPが、NHK「のど自慢」番組開始70年記念キャンペーンの顔を務めることが9日、分かった。SMAP出演のキャンペーンスポットが流れるほか、番組に香取慎吾(38)がスペシャルMCとして出演する。さらに今後、メンバー5人全員のゲスト出演も予定している。

 国民的グループが、国民的番組の記念イヤーを盛り上げる。「のど自慢」(日曜午後0時15分)が「のど自慢素人音楽会」としてスタートしたのは1946年(昭21)。当時はラジオ放送として始まり、7年後の53年からテレビ放送も始まった。日本の最長寿音楽番組は、記念イヤーを盛り上げるべく、「ぜひ人気者であるSMAPさんに」と、20年以上第一線を走り続けるSMAPに白羽の矢を立てた。

 SMAPは、多岐にわたり、番組を盛り上げる。今日10日からSMAP出演のキャンペーンスポットが随時放送される。また、香取がスペシャルMCとして番組に出演。12日の「茨城県神栖市」から登場する。同局の小田切千アナウンサーと登場し、出場者やゲストへのインタビューも行う。今後もスペシャルMCとして、数回出演する予定。

 番組関係者によると、香取は歴史ある番組に参加する緊張感と大きな喜びを感じているという。また「緊張している出場者の方は、本番前にぜひ声を掛けてほしい。一緒に笑顔になって楽しみたい」などと、意気込んでいるという。

 香取は毎週土曜日生放送のテレビ朝日系「SmaSTATION!!」に深夜0時すぎまで出演。一方「のど自慢」も生放送で、毎週日曜正午すぎから各地で開催される。移動時間の制約もあるが、香取は「行ける範囲で、どこにでも行きたい」と意欲を示しているという。地方を回る可能性も十分ある。

 メンバー5人全員が番組ゲストとして出演し、スペシャルバージョンとして放送されることも決まった。夏以降に出演する方向で調整中。全員出演もスケジュールの都合がつけば、1回だけではなく複数回の可能性もあるという。

 歴史があるとはいえ、素人ののど自慢番組と国民的グループの異色コラボのPR効果は絶大。番組関係者によると、SMAP側は「全国津々浦々を回り、近い距離で皆様と触れあえて、楽しめる番組。初心に戻る気持ちでお引き受けさせていただきます」と光栄に感じているという。

 ◆「のど自慢」 番組は原則生放送。応募資格は中学生以上。はがきで選出され、前日土曜日に予選会を開催し、20組の本選出場者を決める。出場20組は生放送で歌を披露し、審査結果は歌唱中に鐘で告げられる。合格は鐘3つ「ドシラソ・ドシラソ・ドミレ」(ドシラソは装飾音)。不合格は鐘1つ「ド」や鐘2つ「ドレ」。ゲスト審査員を含めた審査で毎週チャンピオンを決定。北海道から沖縄まで各地の公会堂などで開かれ、今年は全国46カ所で開催。1年間に誕生したチャンピオンの中から選ばれた約15組がチャンピオン大会に出場。グランドチャンピオンを決定する。