俳優砂川啓介(78)が15日、都内で会見し、妻で女優の大山のぶ代について、「認知症」に続く新たな事実を公表した。年齢詐称で、1936年(昭11)10月16日生まれの78歳としてきたが、実際は、33年(昭8)同日生まれの「81歳」だと明かした。

 13日に出演したTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」で、大山の認知症を公表。大反響になったことを受けてこの日、会見した。実は、これまでも大山の年齢には「サバ読み」の疑惑があり、取材陣から正確な年齢を聞かれ、認める形になった。「今、言っちゃった方がいいかもしれない。(37年2月12日生まれの砂川と)3~4つ(歳)違う。僕は嫌だったけど、『1つ違い』とずっと言っていた」。

 妻の年齢詐称を容認した理由は、周囲への配慮だった。結婚は64年で、姉さん女房に抵抗のあった時代だった。「結婚する時に、うちの両親に対するあれ(心遣い)で」。結局、この日までの約51年間、公になることはなかったが、砂川は「バレるのは当たり前なんですけど」と苦笑いした。

 認知症を患う大山の現状については「話が通じず、会話は難しい。外出もほとんどしない」。長く声を担当したテレビ朝日系アニメ「ドラえもん」を自宅で見る時もあるというが、「(声優時代の記憶は)あまりないみたい」とも言った。

 その上で、今後は在宅介護を続ける意向を示した。自身が13年に発病した胃がんにも言及。早期発見だったため胃を少量切除し、現在は完治。体重は10キロ減ったが、抗がん剤治療などはしていないという。