歌手新沼謙治(59)が12日、都内でデビュー40周年記念コンサートを行った。「よくここまでやってきたと自分をほめてやりたい。山や坂があったけど、いつもファンが優しく支えてくれた」と感謝した。

 11年の東日本大震災の後、妻博江さん(享年62)が死去。

 「三回忌を過ぎて、4年目になると『いないんだな』という気持ちはあります」。そして、「同じ境遇のファンの人たちもいらっしゃる」として、40年の長さを振り返った。

 この日は杉並児童合唱団の子供たち40人と、被災した故郷・岩手県大船渡市を描いた「ふるさとは今もかわらず」を合唱。「自分は子どもたちから元気のビタミンをもらっている。僕を通して皆さんにもあげたい」と話した。

 笑いを取ることも忘れない。千昌夫や吉幾三を引き合いに、「東北出身ということで同じように見られるけれど、同じに見られたくない」と、ライバル心!? を燃やして笑わせた。

 もうじき還暦を迎える。「体をいたわり、無理せず、楽しくやっていく」とこれからの目標を語った。