毎年秋に映画だけではなくアート、工芸、お笑いなどを融合させ、京都市内各所で開かれてきた「京都国際映画祭」の実行委委員会は10日までに、昨年10月開催の第10回を最後に終了したと明らかにした。公式ホームページで、終了を伝えた。

同映画祭は、1997年から開催されてきた「京都映画祭」を引き継ぎ、吉本興業などが協力し、2014年に新たに「京都国際映画祭」としてスタート。映画上映だけでなく、アート作品の展示なども行った。

昨年6月には、第1回開催で実行委員長を務め、同映画祭に尽力した映画監督の中島貞夫さんが亡くなっていた。

同委員会は「令和5年に10回目の開催を迎えた当映画祭ですが、このたび、京都国際映画祭実行委員会を解散し、終了することになりました」と報告。

「伝統と革新を次世代につなぐ京都ならではの映画祭を目指して10年間、皆さまには多大なご支援・ご協力をたまわりましたことに、心から感謝申し上げます。長年にわたり京都国際映画祭を楽しんでいただき、また応援していただき、誠にありがとうございました」と感謝の念も伝えた。