12年の誕生日に師匠の名跡を襲名した6代桂文枝(72)が誕生日の16日、大阪・なんばグランド花月で毎年恒例となっている「文枝SHOW」を開き、18年ぶりに古典落語を披露した。

 ネタは、今年3月に亡くなった桂米朝さんが先々代の4代目文枝にならい、上方に残したと伝わる「抜け雀(すずめ)」。創作落語250作以上を生み出し、現代の創作第一人者として知られる文枝が、久々に古典に臨む高座として注目されていた。

 今春に旭日小綬章を受章して古典回帰の思いが強まっており、今後は創作とともに古典にも力を入れる意向だ。