奥田瑛二(65)が25日、都内のシネ・リーブル池袋で行われた主演映画「赤い玉、」(高橋伴明監督、9月12日公開)完成披露試写会に参加した。

 奥田は劇中で共演の不二子(35)とラブシーンを演じるが、不二子が「開けっぴろげ」と語るように、前バリなどせず、男性自身をさらして演技したという。

 撮影現場のスタッフは、高橋監督が映画学科長を務める京都造形芸術大の学生が中心で、女子大生もいた。不二子は「20歳そこそこのカワイイ子がスタッフをやっていて、ベッドシーンもあった。カットがかかった時、女の子が(奥田の股間に)バサッとタオルをかけた」と明かした。それを聞いた奥田は「乱暴すぎ。もっと繊細にかけてくれ、と言った」と苦笑した。

 映画は、新作が撮れない中、大学で映画を教える映画監督の時田(奥田)が、愛人の唯(不二子)と男女の関係を重ねていく中、街で見かけた女子校生律子(村上由規乃)にひかれ、ストーカーのように付きまといつつ新作の脚本を書き進めていく物語。奥田は一昨年12月に、高橋監督から出演オファーを受けた際「日本映画からエロスがなくなったらダメ」と意見がまとまり、意欲を持って取り組んだ。それだけに思いもひとしおで、舞台あいさつの最後にマイクを手にすると「メジャーで撮れない映画が面白い、と感じてほしい。面白かったら、皆さんに伝えてほしい」と熱っぽく語った。