今月19日に32歳の若さで胃がんのため亡くなったフリーアナウンサー黒木奈々さんの葬儀・告別式が23日、都内で営まれた。

 フリーの徳光和夫アナウンサー(74)らが参列した。徳光アナがテレビ番組で「一番推しているキャスター」と紹介したことをきっかけに、手紙をやりとりする仲だったという。「画面から、にじみ出る優しさ、品のよさ、加えてちゃめっ気もあった」と言い、「2、3年後には次代を担うキャスターだったと思う。女性の久米宏さんのような立場になる人と思ってました」と惜しんだ。黒木さんの早すぎる死に、徳光アナは「こんなに惜しいことはない。無念でならない。神様っていないんじゃないかと思うぐらい」と目頭をおさえた。

 徳光アナによると、元ヤンキース松井秀喜氏(41)も黒木さんのキャスターとしての実力に感心していたという。「話しやすいし、記者の目を持った質問をされるキャスターだと話されていた」と明かした。

 黒木さんは昨年7月に胃がんと診断され、今年1月に仕事復帰し、3月からNHK「国際報道2015」に出演していたが、7月13日の放送を最後に休養していた。