藤原紀香(44)が29日、都内で開催中の東京国際映画祭パノラマ部門で上映された、日本語の吹き替えを担当したWOWOWの国際共同制作ドキュメンタリー「イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ」(11月7日午後1時からWOWOWプライムで放送)舞台あいさつに参加した。

 紀香はこの日、白のロングのワンピースの中にミニスカをはいて登場。歩く度に両太ももがあらわになった。

 「イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ」は、イタリアの女優イザベラ・ロッセリーニが、さまざまな動物になりきって、生殖行為を演じて生の不思議を伝える一人芝居を、4大陸35都市をめぐって続ける姿を追ったドキュメンタリー。

 WOWOWが、米俳優ロバート・レッドフォード(79)が設立した、サンダンスプロダクションと組んで制作した。

 紀香は作品について「命の神秘…ものすごく感動しました。人間世界で生きていると、人間が1番、進化していると思うけれど、動物の生殖機能は驚くばかり」と絶賛した。その上で「子どもたちの性教育に関しても、命の素晴らしさを伝えられる作品。私も頑張って宣伝したい」と意欲を見せた。

 ロッセリーニは、名女優イングリッド・バーグマンを母に持つ女優で、黒沢清監督(60)が「岸辺の旅」で日本人初の監督賞を受賞した、今年のカンヌ映画祭ある視点部門の審査委員長を務めた。

 「グリーン・ポルノ」は、ロッセリーニが08年から制作を続けてきたテレビ放送用の短編映画だったが、話題を呼び舞台化された。

 紀香は「舞台化され(今回、ドキュメンタリーとして)日本人の目に触れるのは、ひとえに、作り手のパッション(情熱)。低予算のものに、一緒に賛同するスタッフの思いが1つにならないと、こういう作品にならない。イザベラの人間力に感銘を受けたのでしょう」と語った。

 番組は、ロッセリーニが一人芝居からナレーションまで担当する。吹き替えを振り返り「ずっと声を入れさせていただいた。監督と『順調だね』と話していたら、11時間(吹き替えで)しゃべりっぱなしで(終わったら)抜け殻でした」と苦笑した。