モーニング娘。’15が8日、東京・日本武道館で全国ツアー千秋楽公演を行った。今月末でグループを卒業するセンター鞘師里保(17)にとって最後のモー娘単独コンサート出演だった。

 開始1曲目「Oh my wish!」で両手を大きく動かし、大股でステップを踏むなど躍動感あふれるパフォーマンスで、オープニングから汗だくになった。クールな話しぶりでも知られるが「今日はツアー最終日です。ここまで積み重ねてきたもののの、ううう~ん」と言葉に詰まり、苦笑いする場面もあった。メンバーから「いつも通り、いつも通り」とフォローされると「積み重ねてきたものを、全部爆発させたいと思います!」と宣言。ファン1万人から大歓声を浴びた。

 アンコールのトークでは、メンバー1人1人からメッセージをもらった。途中で声を詰まらせるメンバーもいたが、涙はこらえた。佐藤優樹(16)は「やっさん(鞘師)はウソつきです! ずっと私たちと一緒にいるって、言ったじゃないですか! モーニング娘、これからどうするんですか~!」と訴えた。リーダー譜久村聖(19)は「これから、里保ちゃんと私たちは別々の道に進むけど、一緒に頑張っていこうね」と激励した。

 鞘師がセンターポジションを務める最後のシングル「ENDLESS SKY」(19日発売。つんく♂が作詞作曲)では、途中の「泣くわけないでしょ泣くはずない 自分で選んだ未来だから」というパートで、こらえていた涙があふれ出した。歌唱後、全員がステージから退場したが、鞘師が1人、再登場。客席が鞘師のメンバーカラーの赤のペンライトで埋まる中、ステージ右端から左端、そしてアリーナ中央まで走って、会場全体にあいさつした。

 「こんな大きな会場で、こんな光景が見られるとは思っていなかったです。キレイです! 卒業までまだ3週間あって、あと21日ですか? まだまだ思い出たくさん作りたいと思っています。最後までよろしくお願いします」。

 さらに、定番の決めぜりふ「ひゃっほ~い!」を3回連発し、大ジャンプ。大歓声を浴びて、お辞儀をした後、舞台袖にはけていった。