近藤真彦(51)がデビュー日にあたる12日、35周年記念全国ツアー最終公演を東京・日本武道館で行った。親交が深い黒柳徹子や竹内まりやが来場したほか、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐らジャニーズ事務所の後輩も多数祝福に駆けつけた。

 アンコール1曲目の「Baby Rose」。曲の途中で後輩たちが、続々とステージに上がると、短パン姿の近藤はこの日一番の笑顔を見せた。総勢26人。ステージにズラリと一列に並び、手拍子を送った。

 各グループから1人ずつがあいさつした。滝沢秀明(33)は「マッチさんがジャニーズアイドルという道を敷いてくださったからこそ、僕らがいると思います」と感謝した。それぞれの言葉に聞き入った近藤は、「みんな忙しいのに、本当にありがとう。本当にうれしいよ。まだまだ頑張るからよろしく。皆さんと後輩たちに囲まれて、いい35年を迎えることができました」。後輩も会場の1万人も大きな拍手を送った。

 今年は音楽番組などで、後輩アイドルとの共演機会も多かった。「後輩たちがあれだけいると、もっともっと頑張らないといけないなと、すごく励みになる。俺が40周年を目指して頑張る姿を見て元気が出るというなら、40周年を目指して頑張らないといけないと最近つくづくと思い始めたね」。

 記念ツアーは7月からスタート。武道館公演は9曲増やした35曲を3時間かけて歌いきった。今年は世界トライアスロン選手権に出場。日ごろのトレーニングの成果もあり、体力には自信があった。「ステージを走ってスローバラードをぜいぜい言いながら歌うと、『マッチも51だな』と思われるじゃない? しっかり歌えるので良かったと思いますよ」。35周年で35曲。「偶然だったけど、縁起がいいよね」。

 ラストソングは「ギンギラギンにさりげなく」。本編オープニングでも歌った代表曲を「これが自分の原点」という理由で再び歌った。

 「デビュー日に35周年が終わりなので、うれしいやら悲しいやら。こんなにいい1年だったら、もうちょっと長く続けたいのが本音ですね」。充実の表情でメモリアルステージを締めくくった。【近藤由美子】