脳科学者の茂木健一郎氏(53)が、バイオリニストの高嶋ちさ子(47)が息子のゲーム機破壊について釈明した件についてコメントした。

 高嶋は、家庭のルールを守らなかった息子のゲーム機を破壊したことを新聞のコラムで明かし、その行為はネット上で物議をかもした。大バッシングに発展した炎上騒ぎを受け、高嶋は「週刊文春」の取材に対し、ゲーム機破壊はカッとなって壊したのではなく子どもたちとの約束だったと釈明。さらに修理することを想定し、壊し方なども事前に調べていたと明かした。

 しかし、高嶋は昨年10月に自身のツイッターで子どものゲーム機を壊したことを明かしており、その後、フォロワーから修理が可能であることなどを知らされ、「え? こんなに折っちゃっても????」「ありがとうございます。しかしこれで直したら本当の馬鹿親ですよね」などと返信していた。

 こうしたことから、文春での釈明がネット上でも指摘され、新たな批判の声があがっている。

 茂木氏は25日に「高嶋ちさ子さん、謝罪するも『ウソ』のニュースに思う」とのタイトルでブログを更新。「おそらく、ゲーム機バキバキの時点では、感情の勢いで、ということもあったと思うのですが、そのあと、論理的に、『修理できることはわかっていた』と、ご自身の理解を整理なさったのではないでしょうか?」と推測した。

 茂木氏は24日のブログで、高嶋の件について「一般論として、高嶋さんのやり方が正しいとは、私には思えません。メーカーが苦労してつくったものを壊すわけですから」と自身の考えを示した上で、「ただ、これは、親御さんの個性の問題だと思います。高嶋さち子さんのような方は、典型的とは言えないが、一つの個性である。だから、その個性がいいとか、わるいとか、一概には言えない。子どもは、そんな、親という個性を見ながら、育っていくのでしょう」との持論を展開していた。

 今回、新たに批判されている件については「大人の、あるいは母親のふるまいとしてどうなのか、ということですが、一般に、人格(personality)に『正解』はありません」と茂木氏。「批判されている方は、『正解』のパーソナリティーがあると思われているのかもしれませんが、高嶋ちさ子さんはそのようなお人柄、ということ以上でも、それ以下でもなく、つまりは、人は、トータルで見なければならない、ということなのだと思います」とつづった。