ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2016」決勝が6日、東京・台場のフジテレビで行われ、12年連続出場で初の決勝進出のハリウッドザコシショウ(42)が初優勝し、史上最多3786人の頂点に立った。

 ハイテンションのものまね芸で爆笑を誘った。優勝の瞬間に「取ったぞーっ」と絶叫して涙をにじませた。

 芸歴24年。くすぶり続けた男が頂点に立った。黒パンツに黒テンガロンハットの裸芸人。森進一、木村拓哉、長渕剛、ジャパネット高田明社長らスターや個性的有名人らの「ハイテンションの誇張したものまね」に、さらにドぎついものまねをかぶせて爆笑をもぎ取った。決勝では、16ポイントを獲得。4ポイントの小島よしお(35)と1ポイントのゆりやんレトリィバァ(25)を圧倒するぶっちぎりで優勝を決めた。

 昨年までの11年間は準決勝進出すらできず、3回戦止まり。初の準決勝進出を決め、勢いのまま初優勝。「今年は決勝に行けるんじゃないかと思った。だけど優勝できるとは。スーパー超バカクソうれしい」と誇張気味の表現で喜びを言葉にした。 

 3年前に「強引なものまね芸」にたどり着いた。「若手の頃、ケンドーコバヤシとかと、ものまねネタを持ち寄ってバトルをやっていた。1つのネタの中にたくさんのボケを入れ、どれだけ笑いが取れるかが大事と気が付いた」。

 11年9月に結婚した妻は6月に双子を出産予定。「今年は、いいことがある。これで水道メーター検針のバイトもしなくていい。女房にも『子供を産んでいいよ』って言える」と最後はブラックジョークも飛び出した。