俳優藤岡弘、(70)が15日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画「仮面ライダー1号」(金田治監督、26日公開)完成披露イベントで、45年ぶりにライダースーツを着て登場した。

 この日はマスクを脱いだ“マスクオフ”の状態で登壇したが、この姿になるのは、テレビ朝日系で1971年(昭46)4月3日に放送された「仮面ライダー」第1話で、演じる本郷猛がショッカーに捕らえられて。体を改造されるシーン以来。今回の劇場版でも、この姿にはなっていないという。

 マスクオフ状態でのライダースーツ姿で、観客の前に初めて現れた藤岡は「45年…あっという間の年月は、奇跡のごとく。同じ本郷猛をやらせてもらい、感無量でございます」と、神妙な面持ちであいさつした。最新のライダー「仮面ライダーゴースト」を演じる西銘駿(18)は「45周年…最初の仮面ライダーとの共演。緊張して、何を話して良いか分かりませんでした。演技のことを中心にお話しさせていただく、勉強の場でした」と、藤岡との撮影を振り返った。

 この日は岡本夏美(17)阿部力(34)長沢奈央(32)元キックボクシング世界王者の武田幸三(43)大沢ひかる(21)山本涼介(20)柳喬之(25)と、地獄大使を演じた大杉漣(64)が登壇。大杉は「見どころは藤岡さんの復活ではないでしょうか。回顧ではなく『仮面ライダーゴースト』とも、ガッツリ組んだ、16年の新しい仮面ライダー像ができたと思う」と太鼓判を押した。