お笑い芸人のカンニング竹山(45)が、日清カップヌードルのCMが苦情により放送中止となった騒動を受け、「クレームに屈する世の中」に警鐘を鳴らした。

 同CMはビートたけしが学長を務める架空の大学「OBAKA’s大学」を舞台に、タレントの矢口や、作曲家の新垣隆氏(45)らが教授役で出演。矢口が「二兎(にと)を追う者は一兎も得ず」と熱弁を振るうなど、不倫騒動をネタにしたと思える内容だった。日清食品は視聴者から「不倫を擁護するような表現があるのはどうか」などの声が多数寄せられていたと明かした。

 竹山が出演する11日放送のラジオ番組「たまむすび」ではこの騒動を取り上げ、メーンパーソナリティーを務めるフリーアナウンサーの赤江珠緒は「このコマーシャル私も観ましたけど、面白いなと思いましたけどね」とコメント。コラムニストの小田嶋隆氏は「面白いだけじゃなく、結構攻めているなと思った。攻めた以上、こんなところで折れちゃいけない」と、日清食品の対応に異議を唱えた。

 小田嶋氏は同社の対応はクレーマーに対し「謝罪を勝ち取った」「放送中止を勝ち取った」という“手柄”を与える行為だと指摘。「すごく良くない。なんとしても粘るべきだった」と語った。

 竹山も「苦情を言う意味もわからないし、そこに屈する意味もわからない」と同調。「クレームに屈しない世の中を、シフトチェンジして元に戻さないと。クレームを出ないようなもの作るということは、ちっとも面白くないものしかできない」と危惧した。