4月26日に虚血性心不全で死去した前田健さん(享年44)の通夜が2日、東京・代々幡斎場で営まれ、生前に親交のあった約700人が参列した。

 堺正章(69)は「志半ばだったでしょう。この世界でもっと羽ばたく人だったと思うのでそれが残念。もっと生きてほしかった」としのんだ。前田さんに掛けたい言葉を求められると「もう1度帰って来い。人生の後半をやれ!」と呼び掛けた。

 20年来の親友という南野陽子(48)は「健ちゃんが亡くなったなんて今もまだ信じられない。(亡くなった)顔を見ても、お芝居をしているというか…。信じられない。後輩でしたが、先輩のように私にお説教したり、アドバイスをくれた」と悲しんだ。

 ハチミツ二郎(41)は前田さんと正月に会った際、顔色が悪くて、元気がなかったことが気になっていたという。「いつも何か気遣ってくれた姉さんでした。『姉さんというのは、あんたとオードリー春日だけよ』と言われていた。お母さん的な存在でした」と振り返った。

 ミッツ・マングローブ(41)は、前田さんの仕事にかける意気込みを語った。「おネエタレントが一緒に仕事をすると、みんな面倒臭いんですよ。でも、『四の五の言わずに仕事しよう!』と言っていたのはマエケンさんだった」と、仲間たちのまとめ役だったと明かした。「でも、仕事が始まると、1番面倒臭いことを言うのがマエケンさんだった。寂しいです」。

 長州小力(44)は同い年で、東京都杉並区の近所に住んでいた。「メークをしてあやや(松浦亜弥)になっていくと、ちょっとかわいいなと思えた」と懐かしみながら、「戦友みたいな存在でした」と涙ぐんだ。

 葬儀・告別式は3日午前10時から同所で行われる。

 ◆主な参列者 堺正章、南野陽子、高橋克典、滝沢沙織、秋川雅史、ナイツ、ハチミツ二郎、古閑美保、永井大、吉田秀彦、ロンドンブーツ1号2号・田村淳、松平健、長州小力、山田親太朗、島田秀平、佐藤かよ、真島茂樹、ミッツ・マングローブ、青木さやか、IZAM(順不同)