ジャーナリスト田原総一朗氏(82)が5日、都内で、公開中の英映画「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」の公開記念トークショーを行った。

 61年に行われたナチスの蛮行を推進したアイヒマンを裁く裁判の放送に奔走したテレビマンを描く。田原氏は「今のテレビはだらしない」とし、高市早苗総務相が放送法違反を繰り返した場合、電波の停止の可能性を示唆した発言に言及。「高市さんにあんなことを言わせるなんて。全局の番組が『とんでもないことを言った』と、高市さんが辞任しないとならない雰囲気までもっていかないといけない」と苦言を呈した。

 また、「局の中で良く思われないと偉くなれないというサラリーマン根性みたいなものも日本のテレビ局を弱体化させている」とも語った。