45周年記念イヤーの歌手、堀内孝雄(66)が27日、2日後に閉館する大阪・シアターBRAVA!で、ゆかりのMBSラジオイベントに出演し、45人のリスナーとともに、アリス時代の名曲「冬の稲妻」をギターでセッションした。

 同劇場は現在、閉館セレモニー中で、この日は、劇場を運営してきたMBSの名物ラジオ「子守康範 朝からテンコモリ」感謝祭への出演。大阪生まれの堀内は、同局ラジオ「ヤングタウン」の出身でもあり、両者のタッグとなった。

 「45人と僕ら、50人近くでギターを合わせるんで、どうかな? と思うてたけど、思いのほか、うまくいきましたね」

 堀内は終演後、笑顔で振り返った。大阪は、堀内にとって、谷村新司らと出会い「アリス」が生まれた場所でもあり、歌手仲間の故河島英五さんや、故桑名正博さんらと夢を語り合い、青春の思い出が詰まった土地でもある。

 高校時代の同級生には故やしきたかじんさんもおり、堀内は「やしきも桑名も皆、先々でええ席とっとる」と、天国へ先立った友に言及。「僕はもうちょっと、こっちへおるから」と笑わせつつ、懐かしんだ。

 さらに「桑名の歌はポップスすぎるし、やしきの歌は彼独特の声やないとあかん。英五の歌が一番、僕には歌いやすい」と言い、亡き盟友たちの分まで、まだまだ歌い続けたいという。

 この日は、45周年記念曲「空蝉の家」と両A面のカップリング曲「石をつらぬく滴であれ」も熱唱。5年後に控える50周年へ向けても「(周年の)数が増えていくのはありがたいこと。(今回、45周年で45人で行ったギター)セッションも何人やったら、ギネスになるんやろ? 50年ではギネスに挑戦したい」と話していた。