俳優佐藤二朗(47)が18日、都内で「佐藤二朗なう」の出版記念イベントに出席した。

 同本は自身初の著作で、ツイッター投稿から厳選の117ツイートに本人の突っ込みを付けた究極の自作自演本になっている。この日は200人のファンが集まった。登場するなり「AKB48の握手会にお越しいただきありがとうございます」「3連休の最終日にここでいいんですか。(渋谷)駅前では鳥越俊太郎さんが演説していますよ」とテンポよく小ボケをかますがお客さんの反応はいまひとつ。「やっぱりオレ帰る!」と笑顔で席を立つと、会場からドッと笑いが起こった。

 「俳優は演じることに没頭するのが1番だと思っていましたが、ボクの中に文字を書くという欲求が別腹であった。もともと番組宣伝(番宣)で始めたツイッターですが、140文字でカンバスをうめるのは楽しい」と話した。そんなツイッターはガラケーで更新しているという。「いろんな人から驚かれますね。先日京都で女子高生から声をかけられましたが、ガラケーを持っているのでボクと確信したと言われました。実は6年半使っていたモノが壊れて、新しくしました」と取り出したのもガラケーだった。

 佐藤のツイッターにはポリシーがあるという。「書くという自分の欲求を満たすツールなので、写真は載せない。読んでくれる人をもてなすつもりで書くのと他者に対するネガティブなことは書かない。駄文で勝負です、駄文で!」と話した。また、ツイッターをさかなに酒を飲むというが、「もともと酒を飲むと電話魔になる癖があった。その延長線上でつぶやいたのがきっかけ。今は7割くらいかな(笑い) 記憶がなくなるまで飲んだ時はつぶやかないようにしていましたが、つい先日『なんじゃこりゃ~』というのもありました」と暴露した。

 もともと番宣で始めたツイッターが話題になり、今やフォロワーは18万人、出版にまでつながった。「酔っぱらいおやじの星になれたんじゃないかな(笑い)。30分もあれば読めるので、疲れた時やつらいことがあった時、くすっと笑ってもらえればうれしいです」と話した。

 この日重版決定も発表され、佐藤は用意されたくす玉を割った。