オダギリジョー(40)の主演映画「オーバー・フェンス」(山下敦弘監督、9月公開)の完成試写会が28日、都内で行われ、オダギリらが舞台あいさつした。

 涼しい顔でステッキを手に登場したオダギリだが「これ、ファッションでも何でもなくて、腰を痛めちゃったんです」と腰痛に悩まされていることを明かした。ファッショナブルなオダギリだけにステッキ姿もさすがにさまになっていた。

 それでも「タイトルの『オーバー・フェンス』には申し訳ないんですけど、今日はちょっと何かを乗り越える気分じゃありません」と表情を曇らせた。「9月17日の初日は海外の仕事が先に決まっていたので、主演俳優としては異例ですが初日あいさつは欠席です。僕の舞台あいさつはこれが最後です。ごめんなさい。ロックンロール!」と最後はステッキ姿がトレードマークの内田裕也をまねて照れ隠しした。

 オダギリや共演者の蒼井優(30)は比較的寡黙なタイプ。そのため、松田翔太(30)は2人の間をとりもち、「オダギリさん一緒に食べましょう、とお弁当持ってそばにいったり」と振り返った。1人陽気な満島真之介(27)がムードメーカーになっていたようで「僕顔黒くなってます。赤くなってます?」と話した。

 韓国の釜山映画祭への出品もこの日発表された。