女優松坂慶子(64)が28日、都内で、日中共同製作映画「空海-KU-KAI-」(陳凱歌監督、2018年公開)の製作報告会見に出席した。

 同映画は作家夢枕獏氏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作とし、総制作費150億円という日中共同製作映画としては史上最大プロジェクト作品だ。空海役を染谷将太、白楽天役を黄軒が演じている。

 松阪は日本から唐に渡った女性「白玲」役を演じているが、役名もこの日初めて発表された。「陳監督の作品に出演できるのは夢のようです。オファーをいただいたのが4月1日だったのでウソじゃないかと心配でしたが、夢なら覚めないで欲しいと思いました」。9月には中国での撮影に参加。「大唐時代の町が再現されていて、本当に驚きました。陳監督の美へのこだわりとパワーに酔わせてもらえる作品になると思います」と期待を寄せた。

 共演した染谷については「若いのに落ち着いていました。天才といわれた若き日の空海役にはピッタリだと思いました」と話した。染谷からの「中国で撮影しています。素晴らしいセットでいろんな刺激を受けていますので、早くみなさんにも見て欲しいです。大唐の町でお待ちしています」というビデオメッセージも公開された。

 この日、程永華駐日中国大使、萩生田光一内閣官房副長官、夢枕獏氏、角川歴彦KADOKAWA会長、島谷能成東宝社長も出席。原作者の夢枕氏は「まさかこういうかたちになるとは思ってもいなかった。映画は遣唐使船だと思う。この映画が日中相互交流になることを心から願っています」と話した。