NHK大河ドラマ「真田丸」の13日(NHK総合午後8時)の平均視聴率が15・2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが14日わかった。

 前週は15・3%。13日は放送時間帯に侍ジャパンの強化試合、フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦の中継もあった中での数字だった。

 13日の回は、真田幸村(信繁=堺雅人)が築いた出城、真田丸に大きな脅威を感じる徳川家康(内野聖陽)。幸村の嫡男、大助(浦上晟周)が高砂を舞い、挑発に乗った徳川勢がなだれ込んで戦いが始まる。その挑発の舞いは、かつて第一次上田合戦で父昌幸(草刈正雄)の計略で幸村が行ったのと同じ姿だった。

 敵陣では家康が「真田の思うつぼじゃ」と激しく憤るが、徳川勢は幸村の周到な策の前に一方的な返り討ちにあう。

 上杉景勝(遠藤憲一)と直江兼続(村上新悟)は、真田丸攻略を命じられた陣中で幸村の戦いぶりを見届けた。景勝は感極まって泣き、そして笑いながら「日の本一の兵(つわもの)、真田左衛門佐~!」と絶叫する、という内容だった。

 また幸村の家臣、高梨内記(中原丈雄)が「あちらにも赤備えがおりますぞ」とつぶやくと、幸村が「あれは井伊直孝の陣。かの井伊直政の次男坊じゃ。向こうにもここに至るまでの物語があるのだろうなあ」。それに内記が「いちど聞いてみたいものですな」と返して、次の大河ドラマ「おんな城主直虎」に“エール”を送る場面もあった。