カンテレ(大阪市北区)の福井澄郎社長(69)が20日、大阪市内のホテルで年頭会見を開き、昨年末に20年の歴史に幕を閉じた「SMAP×SMAP」について、メールや電話、手紙も含めてのべ、1万6000件の反響があり、番組存続を望む意見が多かったことなどを明かした。

 福井社長は番組スタート時に制作者側として関わっており、最終回には「感傷的になったところはあった。メンバーの才能が番組とともに開花し、時代の空気を切り取ってきた。20年の歴史を見たような気がした」と感想を語った。

 視聴者からの反響について、内訳は「SMAP×SMAPは残してほしい、との声も多かったが、20年ありがとう、との意見もあった」とし、今後、総集編形式での特番復活も含め「グループがなくなったので、難しいと考えている」と否定的な見解を示した。

 また、メンバー5人それぞれに「豊かな才能を持っており、さらなる発展を期待する」とし、自局制作の草なぎ剛主演のフジ系ドラマ「嘘の戦争」(火曜午後9時)も好発進。「期待通りのスタートができた」と笑顔で語った。

 一方で、「SMAP-」の後番組として、23日から、後藤輝基、DAIGO、田中みな実アナの進行で「ちょっとザワつくイメージ調査もしかしてズレてる?」(月曜午後10時)がスタート。これについては「もう、SMAPで、感傷的になってる場合ではない。このバラエティーはぜひとも、成功させたい」と力を込めた。

 福井社長は、同番組について、これまで単発企画で放送されていた内容をタイトル、出演者を一新して制作したものと説明。レギュラー進行は、関ジャニ∞の横山裕から、DAIGOに変更になっており「やはり、レギュラーと単発では制作の考えも違いますし、DAIGOさんはなんともおもしろい空気の人で期待しています。いい奥さん(北川景子)も、もらいましたし」と、話していた。