松坂桃李(28)と菅田将暉(23)の主演映画「キセキ-あの日のソビト-」(兼重淳監督)の初日舞台あいさつが28日、東京・丸の内TOEI1で行われた。

 「キセキ-」は、男性4人組グループ「GReeeeN」の軌跡を描いた映画で、松坂はプロデューサーのJIN、菅田はGReeeeNのメンバーでJINの弟のHIDEを演じた。

 この日は舞台あいさつの冒頭に、映画のタイトルにもなったGReeeeNの代表曲「キセキ」が流れ、観客が合唱し、キャストたちは、客席の間を通って入場した。流れた「キセキ」は、菅田が横浜流星(20)杉野遥亮(21)らと組み、CDデビューした劇中ユニット「グリーンボーイズ」が歌ったバージョンだった。

 菅田は「グリーンボーイズ」として、テレビ朝日系「ニュースステーション」に出演するなど、公開前は「グリーンボーイズ」として宣伝活動を幅広く展開した。それだけに「『キセキ』のイントロを聴くと、緊張する体になってしまいまして。『グリーンボーイズ』の宣伝も含め、GReeeeNさんのライブに行かせていただきまして、音楽の力と、言葉の力と、人と人の力を感じた作品です」と感激もひとしおだった。

 松坂も「本当に、たまらない気持ちです。お客さんが歌っている中を登場するのは初めてなので感動しましたね」と感激を口にした。菅田から「泣いてる?」と突っ込まれると「泣いてねぇし」と言って、照れ笑いを浮かべた。

 「キセキ-」では、JINとHIDEが、父親(小林薫)から音楽活動を反対される場面が出てくる。その内容を踏まえ、司会から自身の芸能活動を親が応援してくれているか? と質問が出た。松坂は自身の父について「最初は『ふざけんな、バカ』みたいな(それを)押し切ってやって、今は、ほんのり応援してくれている感じ。連絡は、たまにメールが来る。すごい長い文章で『お前が今、ここにあることは』みたいな…オヤジ、胸に刻みます、みたいな感じです」と言って、笑った。また「キセキ-」を見た母親から「あんた、格好つけるの、やめなさい」と感想があったと明かし、苦笑した。

 菅田は「オヤジが大賛成。俺より前に出る人で、バラエティー番組で子どもの頃の写真が必要になって、事務所が『写真、ありますか?』と言うと、100枚単位で、あれもこれも(送ってくる)」と言い、笑った。「キセキ-」の感想については「良かったで~」と言っていたという。

 この日は忽那汐里(24)平祐奈(18)も登壇した。【村上幸将】