松任谷由実(63)が新潟・苗場プリンスホテルで行う冬恒例公演「サーフ&スノー」初日を取材した。リハーサルの合間を縫って、スポーツ紙合同で、ユーミンに意気込みを聞く時間をもらうことができた。

 昨年10月放送のフジテレビ系「SMAP×SMAP」歌コーナーに出演。メンバーとヒット曲「守ってあげたい」を歌っただけに、直接、SMAPについて聞きたい。ユーミンはSMAPに関心を寄せた経緯、収録の話、グループの存在感についてなど、こちらが質問したことに、丁寧に答えてくれた。

 ユーミンの話を聞いていつも印象に残るのは、簡潔で分かりやすいということ。無駄な説明がないし、説明する時はこちらにも情景が浮かぶように話す。簡単なようでいて難しいのだが、日本を代表するシンガー・ソングライターの言葉はシンプルだが、とてもストレートに伝わってくる。

 また、例えが絶妙だったりする。今回は長年、キャリアを重ねてこられた秘訣(ひけつ)を聞くと「私はフロントにいるディープインパクト、オグリキャップのように、あ、ディープかな。優秀な馬のような存在だと思う」と話した。自分を誰もが知る馬に例える。スポーツ紙読者には、うってつけの例えだった。

 本当はもっといろいろな話を聞きたかったのだが、取材はあっという間に終わってしまった。ユーミンの話はいつも楽しく、そのたびごとに勉強になる。