テレビ東京系ドラマ「コードネームミラージュ」(4月7日スタート、金曜深夜1時23分)の制作発表会見が10日、都内で行われ、主演の桐山漣(32)らが出席した。

 広井王子氏(63)が書き下ろしたハードボイルドな刑事ドラマで、ネットやハッキングなど現代社会の闇をリアルに描いた。桐山演じる警察の特殊工作員ミラージュは、主人公ながら異常なほど無口なキャラクターという。「ほんとにしゃべらないんです。第1話はふたことだけ。しかも、ひとこと目は『了解』だけでした。これだけしゃべらない主人公は珍しい。せりふが欲しいところではあるが、しゃべらないところをいかに演じるか。目できちんと表現して、厚みを出していければ」と意気込んだ。

 要潤(36)は、桐山の上司として指令を出す役どころという。「指令を出すだけだと思って気を緩めていたら、この間ロケに出されまして、銃を持たされました(笑い)。そこで何かやらかすんでしょうね。沖縄に左遷されるところまでは決まっている」とネタばらし。「何の事件も起こらないところでサーターアンダギーを食べているとか、そういう芝居になると思う」と笑わせた。

 登壇者の紅一点、佐野ひなこ(22)が演じるのは、過去に犯罪歴があり、パソコン技術を駆使したハッキングを得意とする捜査官。「ハッカーの講習会というか、コンテストに優勝した方から指導を受けているんです」と明かすと、要から「ハッカーって犯罪なんじゃないの?」と驚かれていた。

 2クールで全25話が放送されるが、広井氏によると最終話は3パターンの台本が用意されているという。「第25話が3本あって、まだ決まっていません。明日の会議で決まるんですけど、どれにするか、役者の映像見ながら決めたい」。武田真治(44)から「エンディングが変わるってことですか?」と問われると、「誰か死ぬか、なんですけどね。僕はミラージュが死ぬと思っている」とまさかの結末をぶち上げ、登壇者から「主人公ですよ!?」と総突っ込みを受けていた。