嵐の櫻井翔(35)が異色の校長役に挑戦することが23日、分かった。日本テレビ系主演連続ドラマ「先に生まれただけの僕」(10月スタート、土曜午後10時)に主演する。

 教育現場をまったく知らない35歳のエリート商社マンが、定員割れギリギリの私立高校に校長として送り込まれ、奮闘する姿を描く。櫻井にとって連続ドラマ主演は、13年4月期のフジテレビ系「家族ゲーム」以来4年半ぶり。

 主人公の鳴海涼介は、勤務先の総合商社、樫松物産が経営する私立高校、京明館に校長として出向を命じられる。不採算部門とされた同校の黒字化を目指し、受験生の増加、在校生のレベルアップ、教師の意識改革などを打ち出すが、誰も耳を傾けてくれない。それでも、社会の厳しさや理不尽さを知る鳴海の熱意が周囲に伝わり始める。

 櫻井は「まさか35歳で校長役をやらせていただくことになるとは」と出演依頼に驚きながらも「対上司、対教員、対生徒。組織や人間関係とどう向き合い、どう改革していくのか。スーパーマンではない主人公、鳴海がもがく姿をご覧いただきたいと思います」と話している。

 当初は鳴海に反発しながら、やがてその影響を受けて徐々に意識を変えていくヒロインの現代社会教師、真柴ちひろを蒼井優(31)が演じる。櫻井とは06年の映画「ハチミツとクローバー」以来の共演で「穏やかでいてクレバーな櫻井さんが真ん中にいてくださるだけで頼もしい」と話す。

 鳴海とは商社同僚で恋人の松原聡子を多部未華子(28)が演じる。