今月1日にニューヨークのメトロポリタン美術館で行われたファッション界最大の祭典「METガラ」の会場で、華やかなドレスに身を包んだ大勢のセレブたちがトイレに集まり、喫煙をしていたことが問題視されている。女優ダコタ・ジョンソン(27)やモデルのベラ・ハディド(20)らセレブたちが、トイレで喫煙する写真は、SNSであっという間に拡散され、主催者の知るところとなった。ニューヨーク市ではレストランやバー、公共施設などの室内での禁煙は禁じられており、違反すれば最大で100ドルの罰金が科せられることになっている。

 法律違反であるだけでなく、価値のある芸術作品が多数展示されている館内で堂々と喫煙する写真を見た主催者や資金提供者らは激怒。「セレブたちが集まって喫煙したり、自撮りする画像を見て侮辱された気持ちになった。完全に禁煙状態でなければいけない状況下で、アートコレクションを軽く見ている。罰金の支払いを命じられたら良いんですよ」と資金提供者の一人はニューヨーク・ポスト紙に怒りをぶちまけている。主催者側から正式なコメントは出ていない。

 今年もトイレでパリス・ジャクソンやハディドらがドレス姿でトイレの床に座ってくつろいだり、女性用トイレでパフ・ダディやカイリー・ジェンナー、キム・カーダシアンら豪華セレブたちが集合する写真など多くの写真がSNSに掲載されたが、METガラでは2015年から会場での撮影は禁止されている。ヴォーグ誌のアナ・ウィンター編集長が自撮り画像をSNSに投稿することを禁じたものだが、今年も禁止令を守れないセレブが続出したことで、今後こちらも問題になりそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)