14年の「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリの高橋ひかる(15)が、14日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)でドラマデビューを果たした。約200人のオーディションからレギュラー出演を勝ち取った、その意気込みを語った。

 演じるのは、主演の柴咲コウ(35)演じる直虎の初恋の相手で、亡き井伊直親(三浦春馬)の娘を名乗る謎の美少女「高瀬」役。昨年公開の映画「人生の約束」で女優デビューを果たし、今回がドラマ初出演となる。「正直、最初のドラマが時代劇ということでちょっと不安はありました。現場は楽しく、毎日が勉強です。高瀬という人物は両親はいないですが、明るい性格で屈託のない笑顔をいつもしている人間で、そこを意識して演じています」。

 歴史好きで、大河ドラマも家族でそろって見ていた。しかし、直虎が、高橋の地元滋賀県に位置していた彦根藩の藩祖で、徳川家康の側近として仕えていた井伊直政を育てた人物とは知らず、悔しさを感じたという。「出演が決まった時はとてもうれしかった。でも、直虎という人物が地元にゆかりがあるにも関わらず、知らなくて悔しいぐらいでした。もっと知りたいと思い、直虎の本を読みました。戦国時代の魅力は、戦が大変な時代で、それぞれが知恵を絞って生きていくその生き方がかっこいいと思います」。

 主演の柴咲から演技についてアドバイスももらったといい「目線ひとつで身分がわかるというのを勉強させていただきました。(相手と)目を合わせられないことで、(両者の)身分がわかるというのは、なるほどと思いました」。

 演じる高瀬役と自身には共通する部分も多いといい、愛着も感じている。「少年っぽさや花を取りに行く部分は似ていると思います(笑い)。すぐに行動に移すところも似ている。小学生の頃の成績表に、先生から『天真らんまんな子』と書かれてました。自分も思いついたらすぐ行動します。以前、透明のガラスの窓に気づかずにぶつかりそうになったことがあったので気をつけていきたいと思います」。

 中学1年の頃に同コンテストでグランプリに輝いて芸能界入りした。4月から高校1年生になり、高校入学を機に、実家のある滋賀県から母親と上京した。「今後はさらにたくさんの仕事にチャレンジしていきたい。母からは『気を抜かないように』と言われていますし、真剣に努力をしていきたいと思います。今の目標としては、仕事、プライベート、学業を両立したい。仕事では演技を通じて、人の感情を動かせる、笑顔にできる女優を目指したいです。憧れの人は作らずに、自分自身に勝っていきたい。こうして大河という大きな現場に入れることが本当にありがたいです」。