米俳優トム・クルーズ(56)が、都内でシリーズ6作目となる映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(クリストファー・マッカリー監督、8月3日公開)の来日会見を行った。

 シリーズでさまざまなアクションに挑戦してきたが、今作では最も危険なスタントに挑戦した。2000時間の訓練を乗り越えて、ヘリ操縦免許を取得し、峡谷を低空飛行したり、らせん降下するアクションシーンなどを撮影。成層圏に近い上空約7620メートル(富士山の約2倍の高さ)を飛ぶヘリから下降する「ヘイロージャンプ」にも挑戦した。

 今作の撮影で、命綱を付けて建物の屋上から屋上に飛び移る大ジャンプで壁に激突し、左足首を骨折する重傷を負ったことが報じられていた。全治9カ月の診断を受けが、骨折した状態のまま6週間で撮影現場に復帰したという。

 会見では、隣に座ったマッカリー監督に「本当に痛かった。折れちゃってごめんね」と謝ると、同監督は「脚本ができていなかったので、時間を稼げて良かったです」とユーモアを交えて応じた。クルーズは「病院の先生に『手術はいらない』と言われてホッとしました。保険適用外だったので」と話して笑いを誘った。

 共演のヘンリー・カヴィル(35)サイモン・ペッグ(48)も会見に出席した。「バットマンvsスーパーマン」などでスーパーマンを演じたカヴィルは、「スーパーマンとの違いは、スタントを全て自分でやっているところ。ここだけの話、スーパーマンはほとんどCGです」と話してニヤリと笑った。