斎藤工(40)が13日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「シン・ウルトラマン」(樋口真嗣監督)初日舞台あいさつに登壇した。斎藤はこの日、同劇場とは別の劇場で、観客として午前8時開始の上映を見ようとしたが、悪天候と交通事情により遅刻してしまったと苦笑交じりで明かした。

斎藤は「1映画ファンとして8時の回に行きました。天候と道路事情の兼ね合いで間に合わず、受け付けで名前と個人情報の確認の点呼があって『斎藤工さん、8時20分どうぞ』と言われて…申し訳ない気持ちで」と苦笑した。

斎藤は劇中で、防災庁の禍威獣(かいじゅう)特設対策室専従班、通称・禍特対(かとくたい)の作戦立案担当官でウルトラマンになる男・神永新二を演じた。ベータカプセルを押してウルトラマンに変身するシーンについて聞かれると「ベータカプセルが、物語の肝になる。造形も美しい。ある意味、物語の主人公でもあるので。スプーンとかで練習しました。重みを、しっかり感じながら練習できたと思います」と振り返った。相棒の分析官・浅見弘子を演じた長澤まさみ(34)が「本当に重かった。ダンベルくらい」と振り返ると、斎藤は「ダンベルにもよりますけど…重かった」と笑みを浮かべた。

斎藤は、班長の田村君男を演じた西島秀俊(51)から「それは、うらやましいですね。僕もウルトラマンになりたかった」と突っ込まれると「何かに変身しますよね」と切り返した。西島が、年内配信予定の「仮面ライダーBLACK SUN」(白石和彌監督)で、仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン)こと南光太郎を演じることを踏まえての突っ込みに、西島も「(変身)しますよ」と笑みを浮かべた。

斎藤は最後に「今朝、客観的に見るつもりが、持っている世界に良いように引きずられ圧倒された。1度目よりメッセージ性が強く感じた。見れば見るほど届くことが今朝、遅刻しましたけど実証されました」などと熱く語った。