女優の黒柳徹子が24日、国連児童基金(ユニセフ)親善大使としてネパールの首都カトマンズに到着した。30日までネパール各地を回り、働いている貧しい子どもたちの就学を支援する事業や、反政府軍に加わっていた子どもの社会復帰、肺炎の子どもの治療などを視察する。

 ネパールは2007年の1人当たりの国民総所得が340ドル(約3万2000円)にすぎない貧困国で、ユニセフによると、子どもの半数近くが慢性的な栄養失調状態。貧困層を基盤とするネパール共産党毛沢東主義派の武装闘争、議会選を経て毛派中心の政権が昨年8月に発足したが、反毛派の新首相が今月23日に選出されるなど、混乱が続いている。(共同)

 [2009年5月24日21時19分]ソーシャルブックマーク