現地時間の25日に死去した米ポップス界のスーパースター、マイケル・ジャクソンさん(50)はリズム感にあふれる音楽とともに、得意のダンスやプロモーションビデオなどで視覚に訴える「見せる音楽」でファンの心をつかんだ。

 1980年代の大ヒット曲「スリラー」では、オオカミ男の特殊メークをしたジャクソンさんがゾンビ姿のダンサーを引き連れて踊るプロモーションビデオが、音楽は聴くものという概念を覆し、日本でも大きな話題となった。

 つま先立ちで後ろ向きに滑るように踊る「ムーンウオーク」は当時、多くの人がまねをし、「シルエットだけで分かるのはチャプリンかマイケルぐらい」(レコード会社関係者)と言われたほどだった。

 ある音楽関係者は「マイケルはR&Bやソウルという音楽をスタイリッシュにし、ダンサーをそろえた見せる音楽はヒップホップをはじめとして今の音楽の基本となっている。ブラックミュージック界のビートルズといえるだろう」と指摘した。

 [2009年6月26日12時54分]ソーシャルブックマーク