都内のマンション一室で8月、合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反罪に問われた元俳優押尾学被告(31)に懲役1年6月、執行猶予5年を言い渡した東京地裁の判決が16日、控訴期限を迎え、17日午前0時で確定。検察、弁護側双方が控訴しないことを決めていた。

 2日の判決は「使用の経過など法廷での(被告の)説明は不自然で信用し難い。違法薬物との関係を断絶するための環境整備も十分とは認められない」として、執行猶予期間としては最長の5年を適用した。

 判決によると、被告は8月2日、港区の六本木ヒルズの一室でMDMAを若干量飲んだ。

 事件当日、被告と一緒にいた飲食店従業員田中香織さん(30)が現場で死亡。警視庁が、死亡までの経緯と被告の行動に因果関係があったかどうか捜査している。

 [2009年11月17日2時32分]ソーシャルブックマーク