昨年11月に腎不全で亡くなった、作詞家の丘灯至夫(おか・としお)さん(本名・西山安吉=にしやま・やすきち、享年92)のお別れ会が20日、都内で行われた。会場内には丘さんのヒット曲「高校三年生」が流れ、故人をしのぶ品々が展示され、在りし日の映像も流れたほか、丘さんが大好きだった地元福島・郡山市の銘菓「薄皮饅頭」も実演で振る舞われた。

 弔辞を読んだ作曲家小林亜星(77)は「絶対にぶれることのない、信念の人。非常にまじめで、不倫、酔っぱらい、やくざっぽい歌は一切なく、青春のさわやかなすばらしい詩ばかり」と丘さんを絶賛。また歌手舟木一夫(65)は「僕にとって、気の楽な先生。(芸能界は)先輩後輩、詞を書く方と歌い手との関係で、意味不明の圧迫感があったりするが、丘先生と西条(八十)先生にはなかった」と、師匠との関係を振り返っていた。

 [2010年1月20日16時58分]ソーシャルブックマーク