紙面復刻:「必殺シリーズ」20年の歴史に幕
●1991年10月30日付の日刊スポーツから●
20年続いた「必殺シリーズ」が幕を下ろす。29日、都内のホテルで行われた、新宿コマ劇場12月公演「必殺仕事人-主水、大奥に参上!!-」の記者発表で主水役の藤田まこと(58)が明らかにした。「未練はない、もうやり尽くした」とキッパリ語った。
会見で藤田は「来年、再来年は“その男・ゾルバ”の再演など、舞台のスケジュールが先行して、“必殺”をやる余裕がないですね」と、まずはスケジュール面から「必殺シリーズ」の打ち切りについて語った。続けて「私も2年たつと大台(60歳)になるので、役者生活もあと10年と考えています。ここらで一応の線を引きたいですね」。20年付き合った中村主水への未練については「ありません。もうやり尽くしました」とキッパリと答えた。
本舞台を12月に控え、テレビ「必殺仕事人・激突!」は10月8日からスタートしている。また映画「必殺仕事人--」の方も11月23日から封切られる。だが、こちらの方も来春までにはすべて終了する。
「必殺シリーズ」が初めてテレビに登場したのは、1972年(昭47)9月のこと。藤田ふんする中村主水のキャラクターに、それまでの時代劇にないサラリーマン家庭的な、弱い夫、嫁、姑(しゅうとめ)の味付けがうけて、映画や舞台に根強い人気を誇ってきた。シリーズのタイトルもさまざまで、「必殺仕掛人」からスタートして「―仕置人」「―からくり人」などがあり、また共演者も妻役・白木万理(54)姑役・菅井きん(65)をレギュラーに、緒形拳(54)や山田五十鈴(74)など多彩なメンバーで盛り上げた。一時は40%近いお化け視聴率も記録した。
東京・新宿コマ劇場での公演は、88年の11月公演以来2度目。今回は、白木が妻と大奥の悪役の2役を演じて大奮闘する。内容としては、「必殺シリーズ」の完結編ではないが、前作よりも明るく楽しいストーリー展開になるという。
[2010年2月18日12時38分]
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