昨年5月11日に下咽頭(いんとう)がんのため死去した作曲家三木たかし氏(享年64)をしのぶ会が21日、都内で行われた。「津軽海峡・冬景色」「時の流れに身をまかせ」など数々のヒット曲を残しただけに約600人が集まった。

 ステージにはギターをつま弾く三木氏の写真などが飾られた。三木氏が病床で作曲した「凍鶴」を熱唱した五木ひろしは「三木さんもミュージシャンとして一緒にここにいると思っています」と話した。岩崎宏美は、父と歌手は20歳までと約束していたが、直前に名曲「思秋期」を提供され「歌手を続けたい」と決意したという。岩崎は「この歌を歌うと、あのころがきれいな映像として浮かんできます」と話した。命日にはNHK「歌謡コンサート」(午後8時)で追悼コーナーが放送される。

 [2010年4月21日20時32分]ソーシャルブックマーク