演歌歌手の山口ひろみ(35)が19日、宮城県女川町で行われた「おながわ秋刀魚収穫祭2010!」に参加して新曲「三陸風みなと」を披露した。先月リリースした同曲の歌詞の中には、失恋に胸を痛めて女川の海を眺める一節がある。地元の恒例イベントに参加した山口は「女川と私は運命共同体。町を盛り上げる責任を感じています」と話した。

 同地は本州一のさんまの水揚げ量として知られているが、今年は異常気象の影響から例年の8分の1まで収穫が落ち込んだ。一時はイベント開催も危ぶまれたほどだった。この日は、約3・5トン(約2万5000匹)のさんまが用意され、全国から7万人が会場を訪れた。山口も午前8時から会場に入り、歌を披露する前にさんまの炭火焼き、すり身汁を振る舞った。

 今年で歌手活動9年目。つい最近、所属事務所の大先輩で師匠の北島三郎(73)からは「山口、たくさん恋をしなさい。人を愛する喜びも悲しみも大切な経験。恋愛をすれば歌にも幅が出る」と励まされた。今後の目標は「2年後結婚、3年後出産。歌手としては、大好きなサッカーの日本代表戦で君が代を歌いたい」と語り、飛躍を誓った。

 [2010年9月19日14時48分]ソーシャルブックマーク