NHKドラマ10「胡桃の部屋」(26日スタート、火曜午後10時)の制作会見が3日、都内で行われ、主演の女優松下奈緒(26)ら主要キャストが出席した。80年ごろの東京を舞台に、きまじめで不器用な次女桃子(松下)が、リストラで蒸発した父親の代わりに三田村家を守ろうと奮闘する物語。原作は向田邦子の同名小説で、ユーモラスかつ辛口なホームドラマとして描かれる。

 しっかり者の次女を演じる松下は「次女だけど長女のようでもあり、母親や父親役も引き受けなきゃという使命感を持った役。もうちょっと肩の力を抜いた方がいいんじゃないかとも思うけれど、本性を出せないところも魅力」と役柄について語った。

 向田作品出演が夢だったといい、「1度はこの世界観を経験したかった。普通の役を普通に演じるのが難しく、面白いです」。

 三田村家のメンバーは松下のほか蟹江敬三、竹下景子、井川遥、臼田あさ美、瀬戸康史が演じる。