歌手新沼謙治(55)の妻で、7日午後に都内の病院で死去した新沼(旧姓湯木)博江さん(享年62)の通夜が17日、東京・大田区の臨海斎場で営まれ、約1200人が参列した。

 喪主で夫の新沼は、博江さんが亡くなってから初めて取材陣に対応し、遺書があったことを明かした。「本人の意思で、このようにしてほしいと書いてありました。亡くなった後、家族がグラグラしないように『自立して下さい』という言葉も添えてありました」。

 新沼によると、博江さんは数年来、のどのがんを患っていたという。見舞いのたびに、原発(不明)がんという医者泣かせのがんであったことを主治医から言われていたと話し、薬の使い方が難しかったことも明かした。「体が若くて、進行が早かったんです。去年は飼っていた猫が亡くなり、つらいことが重なったと思います。もう苦しまなくていいんだと思いました。これも天命かなと思います」。

 葬儀、告別式は18日午前9時から同所で営まれる。