歌手水前寺清子(66)が15日、都内で「星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート~千里の道も一歩から」(12月13日昼夜2公演、東京・日比谷公会堂)の発表会見を行った。昨年の11月15日に死去した作詞家星野哲郎さん(享年85)は、水前寺にとって恩師で、「涙を抱いた渡り鳥」「三百六十五歩のマーチ」など数々のヒット曲の提供を受けた。さらに愛称「チータ」の名付け親でもあり、命日のこの日に会見した。水前寺は「恩人の先生の歌を、今の年で歌いたい」と話した。

 コンサートは2部構成で、1部は辰巳琢郎(53)やモト冬樹(60)、ゴスペルグループAJIらと、星野さんの詞の世界を朗読などで表現する。会見に同席した辰巳は、6月に舞台「星野哲郎物語“恋文”」で、星野さんを演じた。「(震災があり)今こそ日本語、演歌というものが大切な時代になっている。頑張りたい」と話した。2部は水前寺のオンステージとなる。

 この日、後輩の演歌歌手小林幸子が婚姻届を提出したが、水前寺は「先生のご命日にうれしいことです。結婚に年齢は関係ないと思います。結婚式の衣装が楽しみです」と話していた。