北九州市は28日、脚本家倉本聡さんが塾長を務めるNPO法人「C・C・C富良野自然塾」(北海道富良野市)と提携し、体感型の環境教育施設を北九州市内に整備すると発表した。自然塾との提携は、愛媛県今治市、京都府京丹後市に続き3市目。

 市環境ミュージアム(八幡東区)のシアターを利用し、視覚以外の感覚を使うため暗闇を歩く施設や、46億年の地球の歴史を460メートルの長さに置き換え、地球環境の変遷を歩きながら体感する屋外施設を整備する。営業開始は来年10月の予定。

 記者会見した倉本さんは「子どもたちはネットやテレビなどの視覚情報だけでなく、五感を研ぎ澄ますことが必要。富良野市とは環境が違う所で、どういう手法を取るか楽しみだ」と話した。

 自然塾は2006年から北海道富良野市で、ゴルフ場跡地を利用し、地球環境の変遷や環境問題を体感学習するプログラムを実施している。