1912年に起きた英豪華客船タイタニック号の沈没事故から4月で100年となるのを前に、船の建造地である英国・北アイルランドのベルファストで31日、世界最大級のタイタニック博物館「タイタニック・ベルファスト」がオープンする。

 館内には同船の客室などを再現。当時の資料に加え、音響技術やコンピューターグラフィックス(CG)なども駆使しながら、同船がたどった悲劇の運命を紹介する。約9700万ポンド(約129億円)をかけて建設されたという。

 初年度は約40万人の来館を見込んでおり、北アイルランド観光の新しい“目玉”として期待されている。

 タイタニックは1912年4月、英南部サウサンプトンから米ニューヨークに向けて初航海中、大西洋で氷山に衝突し沈没。乗客乗員約2200人のうち約1500人が犠牲になった。

 事故から100年の今年、英国では追悼航海や、タイタニックを題材とした演劇の上演など、多くのイベントが予定されている。