絵本作家でもあるタレントのブラザートム(56)が26日、千葉・市川市の書店で、自作絵本「ラース

 福島からきた犬」の読み聞かせ会を行った。昨年の東日本大震災で被災し動物を保護する福島県内の施設で出合った犬ラースを、トムが都内の自宅で現在も世話をしている実話を絵本にしたもの。この日は約50人の親子連れが集まり、トムの軽妙な紙芝居仕立ての読み聞かせを楽しんだ。

 過去に自作絵本などでイベントを行ったことはあったが、震災をテーマにした作品では初めて。トムは「子どもらに地震について聞いたら『3月11日でしょ』と返ってきた。子どもらにも震災の起こった日が記憶されていることに驚いた。子どもらが真剣に聞いてくれたことも感心した」と話した。今後はラースの故郷の葛尾村で収穫された新そばを打って食するイベントを9月末に予定している。