歌手美川憲一(66)が5日、都内で新事務所の設立会見を行った。美川は自身のギャラ未払い、スタッフの給料遅配などを理由に、7月末に約25年間所属した芸能事務所「エービープロモーション」からの独立を決めていた。

 美川は「解決いたしました」と前事務所のA社長と会談を持ち、「こんな事になって申し訳ないと思っていないの?」と謝罪要求をし、A社長に「本当に申し訳ない。すみません」と謝罪させたことを明かした。一方で、美川へのギャラの未払いは残っているといい、「誠意を見せてほしい。今は向こうも大変でしょうから、いずれ見せてほしい」と金銭的な問題は、まだ解決されてないという。

 新事務所名は「ABプロ」に決まったという。これは前事務所「エービープロモーション」の社名を踏襲しているが、これについて、「思い入れの強い会社名なんで。私の第2のスタートとなった事務所の名前ですから」と説明。新事務所の社長には、美川がプロデュースする都内の飲食店経営者が就任、社員は前事務所を既に退社している6人が名を連ね10月から本格的に業務をスタートさせる。

 また、この日はくしくも美川の新曲「金の月」の発売日となっており、「この日に(会見を)合わせたわけじゃないのよ」と笑いながら「『かね』の月?

 よりによってお金の事かしら。でも『きん』って読むのよ」としっかり新曲のPRもしていた。